【新NISA】「つみたて」と「成長」。50代が2つの枠を使い分ける判断基準

新NISA

📍 NISA集中連載(全3回)

NISA連載 第2回:つみたて投資枠と成長投資枠の「正体」

新NISAには2つの「箱」があります。それぞれの特徴を理解し、自分の戦略を立てることが、資産防衛の第一歩です。

📌 この記事を読んでわかること

  • つみたて投資枠: 金融庁のフィルターとその真実。
  • 成長投資枠: 自由という名の「地雷原」の歩き方。
  • 最大枠1800万円: 埋めるスピードより大切なこと。
  • 50代の出口戦略: 貯金箱として割り切る勇気。

つみたて投資枠

「つみたて投資枠」とは、名前の通り「つみたて」を前提とした投資枠です。コツコツ淡々と時間をかけて何年間も。10年、20年、30年と継続して「つみたて」る為の投資枠です。

投資の世界には、手数料が高く中身がスカスカな「ぼったくり商品」が山ほどあります。金融庁が厳しい条件(信託報酬が低い、販売手数料ゼロなど)でフィルタリングし、国民の資産形成に有益であり比較的安全であると判断した投資商品のみが購入可能となっている。

※【比較的安全】とは、投資においては100%安全と言い切れる投資商品は無い事を意味します。

「金融庁がフィルタリングした投資商品」と書いたが、それを鵜呑みにしてはいけない。購入できるすべての投資商品が優良だとは限らないからだ。管理人から見れば、「なぜこれが許可されているんだ?」と首をかしげたくなるような、商品もいまだに混じっているのが現実だ。新NISA制度は非常に有益であるが、「つみたて投資枠」の商品ラインナップを吟味して、自分自身で選定する事が重要となる。投資においては、情報は精査し何事も鵜呑みにしてはいけない。
※ようは、選定をミスると損する可能性が高くなると言う事だ。

成長投資枠

「成長投資枠」とは、つみたて投資枠よりも投資対象が大幅に広がり、自由度が高まった投資枠です。 「つみたて」だけでなく、好きなタイミングで一度に購入する「スポット購入」も可能となっています。

購入できる商品は、日本の個別株、アメリカの個別株(アップルやマイクロソフトなど)、ETF(上場投資信託)、そしてつみたて投資枠には入っていない多種多様な投資信託など、選択肢が格段に増えます。

自由度が高い反面、つみたて投資枠のような「金融庁による厳しいフィルタリング」は限定的です。 つまり、資産形成に不向きな高コストな商品や、値動きの激しいハイリスクな商品も、自分の判断で購入可能です。

購入できる商品が多種多様であるため、千里眼を持っている自信があるなら個別株を購入し、1カ月後、2カ月後に大金を手にすることも可能でしょう。

※残念ながら、多くの人は千里眼など持ち合わせておりません。あなたもお持ちでない可能性が高いでしょう。チャレンジするのは、ご自由ですので自己責任でご健闘をお祈り致します。

「自由」という言葉は聞こえがいいが、何事も自由には責任が伴う。投資の世界での自由とは、自分で「地雷原を歩く自由」が含まれている。「成長投資枠」という名前に騙されてはいけない。「成長しそうな株を自分で選んで当てろ」という枠だと決めつけてはいけない。

千里眼が無い自覚があるのなら、この枠を無理に『成長投資枠』と捉える必要は無い。『つみたて投資枠』と同じ投資商品を選び、ただ『おかわり』して枠を埋める。そんな一見つまらない使い方が、実は最も安全な50代からの資産運用への近道かもしれない。

結局、大事なのは『枠』ではなく『出口』

新NISAの2つの枠をどう埋めるかに目が行きがちですが、実は最も大切な事は別の視点です。

枠を埋めるのが目的ではない

無理に年間360万円の枠を使い切ろうとして、生活防衛費を削るのは本末転倒です。 どこぞの見知らぬ誰かと「枠という器」を埋めるスピードを競うゲームを始めてはいけません。「自分の生活が壊れないペース」で地道に「枠という器」に資金を送り続けることが、長期運用の秘訣です。

1800万円は「最大枠」

全ての枠を使い切る事が「義務」ではありません。生涯投資枠1800万円という数字は、あくまで制度上の「バケツの大きさ」です。 「全部埋めなきゃ損」という強迫観念に駆られて、地雷原(成長投資枠でのギャンブル)に飛び込むくらいなら、1000万円でも「優良な商品」だけで安全に運用している方が、精神衛生上は遥かに健全です。

「いつ止めるか」

積立投資は「始める」よりも「続ける」方が難しく、「売却(出口)」時が一番難しい。 暴落時にパニックを起こさぬように、日々の金融リテラシーの向上が重要です。数十年後に「お金が必要になった時」に少しずつ売却する。そのための「貯金箱」だと割り切ることも大切です。


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☕ 管理人の独り言

新NISAは、目的地へ向かうための『自分自身の羅針盤』に過ぎない。 50代は、決して地雷原へ足を踏み入れてはならない。千里眼など持っていないと潔く受け入れる。『成長投資枠』なんて名称に惑わされず、『つみたて投資枠』と同じに扱うと割り切って無駄なチャレンジをしない事こそ賢い選択であり、長期運用の秘訣なのだ。

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